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2012年10月15日 (月)

甲田光雄

甲田光雄氏書籍より防備録(一部抜粋)

『まず、出すことが先決で、入れるのはその後との哲学に基づく。午前中はまず断食で、前日の老廃物を完全に排出する。

空腹になると、腸を活発に働かすモチリンというホルモンが分泌される。これは1971年カナダのブラウン博士が発見した排泄を促進するホルモンである。

半日断食のあと、昼と夜の食べ過ぎは禁物だ。朝食を抜くと太るという人がいるが、これは食べ過ぎだ。力士はこの食事法で、太るようにしている。午前中断食の後の昼食は、なるべく少量のほうが良い。

夕食も腹八分目が良い。また、満腹で眠るのは良くない。満腹では熟睡できない。当然、目覚めが悪くなる。

一日二食の内容は、卵、肉、油は控えて、主食は玄米や発芽玄米にして、小魚、豆製品、野菜を摂取する。

半日断食では、全体の食事量は少なくなる。そのことで栄養不足となる心配はまったくない。

朝は水をたっぷり飲む。もしくは胃腸に優しい柿の葉茶を飲み、水分を補給する。柿の葉茶は酸性でビタミンCに富んでいる。緑茶はカテキンなど体に有効成分が含まれているが、アルカリ性なので、飲み過ぎると胃を荒らす。水は一日2リットルが理想。

朝食抜きに耐えられない人は、青汁180・を飲むと良い。だんだんならして、水だけとするのが一番いい。腹が空くというのは、胃が荒れている証拠だ。半日断食で胃が良くなれば、空腹感はなくなる。

青汁の作り方・5種類以上の野菜をミキサーにかける。キャベツ、白菜、パセリ、人参、ホウレンソウ、小松菜、ダイコン等。葉野菜と根菜類を同量とするのがよい。味を引き立てるには、リンゴを加えると良い。

昼食、夕食以外に間食、夜食をしてはいけない。水は2リットルほど飲む。断食は肥満解消ではなく、病気にならないための健康法である。また、精神修養の手段でもある。断食は禁欲による心身の浄化という修行でもある。

断食はキリスト教にもあるし、イスラム教にもあり、ラマダンとして知られている。バラモン教でも断食は行とされている。仏陀も断食で悟りを開いた。その他、密教や修験道、神道でも断食は荒行とされている。断食は自然治癒力を活性化させる』

■ 断食の歴史
『キリスト教では4、5、7、10月は断食の月とされ、「贖罪の断食」の儀式がある。キリストは復活の40日前、40日間の断食を行なった。

イスラム教では、イスラム暦9月を断食月として、毎日の日の出から日没までを断食する。これがラマダンである。

仏陀はガヤの山林で6年間籠もって、何度も断食した。バラモン教でも断食は修行の一つとされている。

日本でも1200年前から、密教の修験道として、断食が行なわれている。成田山新勝寺では、参籠断食があり、新井白石などが参禅している。

京都の比叡山や吉野の金剛山では、断食・断水・断眠の荒行が行なわれている。

インドの伝承医学である「スシュルタ・サムヒタ」では、自然治癒力を高めるために断食を導入している。

1769年、モスクワ大学のベニヤビノビッチ教授は、断食療法を始めた。

アメリカでは19世紀後半、医師ジューイが断食療法を開始した。

日本の医療としての断食療法は大正から昭和にかけて花盛りとなる。各地に断食道場が開設された。神奈川の辻堂断食道場など。

断食療法は、現代医学の難病とされる、肝炎、腎炎、膠原病、糖尿病、アトピー性皮膚炎などの治療に用いられる。

断食の科学的研究は、1889年、東京大学の大沢謙二教授が、新勝寺で断食を行なっている7名について研究した。1922年には、国立栄養研究所の高比良英雄教授が自ら断食を行ない心身の変化を研究した。

断食中に死亡す人もいて、昭和42年には「絶食研究会」が設立された。1990年には東北大学の鈴木仁一教授等により、「日本絶食療法学会」が設立された』

■ 断食の原理
『カナダのオーエンス博士の研究によると、断食中の脳は、ケトン体βヒドロキシン酪酸を50%消費します。

ブドウ糖は30%消費するだけです。ケトン体とは、脂肪分が分解されて出来る物質です。つまり、脳は脂肪をエネルギー源としています。

このケトン体は脳のα波を増やし、脳下垂体のβエンドルフィンを分泌させます。その結果、脳はさわやかな気分、平穏でリラックスした状態になるのです。宗教で断食が行なわれるのは、この原理を利用することなのでしょう。

断食で体は飢餓状態のストレスを生じます。このストレスに対する反発力しとて、体内のあらゆる器官が総動員されます。これが治癒力というものです。

「ドロドロの血液」とは老廃物の溜まった血液ですね。乗り物は、まず人が降りてから乗り込みます。人が降りずにどんどん乗り込んだのが、ドロドロの血液状態ですね。

排泄が大切です。その最たる効果が「宿便」の排泄です。宿便とは、「腸壁に何年もこびりついたコールタールのようなもの」は誤解です。腸内の微生物の酵素で分解されますから。それに腸壁は数日で生まれ変わります。

宿便とは腸管内に滞留していた排泄物にすぎません。宿便とは腸の蠕動運動不足から、食物の残滓が詰まっている状態です。

腸は多かれ少なかれ癒着しています。癒着の原因は胃腸の処理能力を越えた食べ過ぎです。癒着すると宿便はさらに増えます。宿便は異常発酵(腐敗)して、それが腸壁から吸収されてしまいます。これが難病の要因となっています。

環境ホルモンなどの化学物質は、体内に入ると脂肪に沈着して、何年でも蓄積されています。これを体外に排出するには、断食しかありません。

九州大学の研究では、生野菜を食べるとダイオキシンは排出されると研究結果を発表しましたが、私は断食で排泄できると考えています。

自己融解・断食すると、体細胞は栄養補給を他の体細胞から行ないます。これが自己融解です。まず、血液の中から栄養を取りますから、ドロドロの血液はサラサラになります。次が体脂肪から補給しますから、脂肪がなくなり、痩せてきます。

断食中、腸が痛むことがあります。これは癒着した部分が剥がれるためで、自己融解のためですね』

■ 断食は遺伝子を目覚めさせる
『遺伝子医療とは、遺伝子を組み込んだウィルスまたは細胞を患者に戻し、体内でその遺伝子が働き、病気にかかわる遺伝子の働きを抑制したり、補ったりしたて、病気を直すという治療法です。癌、エイズ、慢性肝炎など、難病の治療に期待が持たれています。

この遺伝子療法、実は断食療法にそのまま当てはまるのです。つまり、断食で眠っている遺伝子を目覚めさせるという治療法なのです。

1996年、イギリスのロスリン研究所で、クローン羊のドリーが誕生したことは、まだ記憶に新しいことですね。それまでのクローン技術は、「受精卵クローン」といって、未分化の受精卵を分割して、ある程度培養して後、代理母の子宮で成長させるものでした。

ところが、ドリーでは、「体細胞クローン」といって、六歳の雌羊の乳腺細胞を分化させ培養し、代理母の子宮に戻したのでした。さまり、体細胞の一つから、まるまる一匹の羊が作られたのです。

これまで、受精卵ではない、体細胞からクローンを作るのは不可能と進じられてきました。とはいえ、体細胞も一つの受精卵が繰り返し分化して発生したものですから、どの体細胞も、性細胞とおなじ遺伝子を持っているはずだとは理解されていました。

ところで、細胞がそれぞれの機能に分化して、胃の細胞は胃となり、眼の細胞は眼となるのは、遺伝子の機能がオンかオフになっているからだと考えられます。したがって、それぞれの細胞は、その生物全体を作り出す遺伝子を内包していることになります。

体細胞クローンはそれを実証したのです。雌羊から取った乳腺細胞に「初期化」という操作を行なうことは、断食と同じことだったのです。乳腺細胞を培養する場合、培養液の濃度を通常の濃度より0.5%宝登低くします。

すると飢餓状態のショックで、今までオフになっていた遺伝子がオンに切り替わったのです。乳腺細胞の中に眠っていた遺伝子が起されて一匹の羊となったわけです。

我々が断食する場合も、オフになっていた遺伝子がオンになる可能性は充分にあります。断食で体質が変わるのは、遺伝子療法と同じことが、体内で行なわれているからです。

最近、抗生物質が効かなくなったという現象が出ています。これは病原菌の遺伝子が変わったからだと考えられます。

筑波大学の村上和雄教授は「人の思いで遺伝子は変わる」とさえ云っています』

■ 断食の効用
太って赤ら顔の人は、血色が良くてスタミナがありそうですが、内蔵や血管の内側は脂肪でいっぱい、そんな人はマラソンどころか、自分の人生を走り抜くこともできません。

西洋医学では肝臓病がよくならない。やってみれば分かることですが、断食で肝臓病は治ります。

西田利貞京大教授は「一日三度の食事に、科学的根拠はない。野生のチンパンジーやサルには三食説は当てはまらない。空腹でもないのに朝食を食べるのは愚かである。

常識では考えられないことが、栄養学ではまかり通る」と述べています。野生では肥満は心臓や足腰を痛め、生存することが出来ません。

空腹時は心身ともに気持ちの良いものです。空腹の方が、仕事でも趣味でもはかどります。なにかに没頭することも出来ます。

孔子は「これを知る人は、これを行なう人にしかず、これを行なう人は、これを好む人にしかず、これを好む人は、これを楽しむ人にしかず」と云っています。

断食もその良さを知っているだけでなく、行ない、好きになり、楽しむことが肝心です。

糖尿病の治療にはインスリンを用います。インスリンは膵臓が分泌するホルモンです。インスリンを注射すると血糖値は下がり、一時的に病状は回復しますが、膵臓は怠けてインスリンを出さなくなりますので、糖尿病は治りません。断食は膵臓の機能を回復させ、糖尿病を完治させます。

私の病院には医師から見放された難病の患者が来ます。皆、断食で見事に健康体を取り戻します。断食のコツは、その先に健康な自分の姿を描くことです。

高血圧は、その必要が有って高いのです。薬で下げるのは危険です。血液を一番必要とするのは脳です。能には他に比較して20倍の血液が必要です。

血圧が高いということは、脳に血液を送るために、それだけの血圧が必要だということです。高血圧も体の防御手段なのです。

高血圧が動脈硬化が原因の場合は、断食により脂肪を除去し、血液をサラサラにすれば、血圧は正常値に戻ります。

断食中は、動物食は避けて下さい。玄米と生野菜が最適です。

断食で、慢性肝炎も完治します。但し、数年はかかります。

腎臓病には、半日断食で充分。しかし、重症の場合は断食しないこと。

心身症や耳なりは半日断食で完治します。

断食で、医療費、食料問題は一気に解決します。断食は「愛と慈悲」の哲学です。

■ 断食で愛と慈悲の具現を
飽食していては、食べ物のほんとうのありがたみはわかりません。半日断食や本断食をして飢えると、たった一杯のおかゆでも、たとえようのないくらいおいしいと感じられます。

味覚が研ぎ澄まされて、お米の本来ののうまさに気づくからです。すると、食べ物に対する感謝の念が自然にわいてきます。

これは非常に大事なことです。飢えるという体験をしていないと、食べ物にたいして感謝の気持ちなど、まったく起こりません。飢えたあとは、食べ物に対する姿勢そのものが変わります。

感謝合掌していただこうという気持ちが出てくるはずです。ですから、大人ばかりでなく、小さな子供たちにも、飢えるという体験をさせる必要があります。

私個人について申し上げれば、朝飯を抜いてからちょうど50年、一日一食になって20年、まだ不完全ですが生菜食に入ってから約10年になります。毎朝4時に起きて、飲み物は水と柿の葉茶で、食事をとるのは夜の8時です。

生の発芽玄米と生野菜、それと豆腐か生大豆で一日に約800~950キロカロリーです。これは現代の栄養学では考えられないことだと思います。私は現在76歳ですが、おかげさまで元気に働いています。

半日断食すると、自分が健康になるというだけでなく、人類が生き残れる秘訣でもあります。朝食一食をお金に換算すると、平均352円かかります。一億人が朝食を抜けば、352億円、これを一年続ければ13兆円ものお金が浮く計算になります。

しかも、健康になりますので、医療費は半分ですむでしょう。現在日本人の一年間の医療費は30兆円です。

これが半分で済めば15兆円で、朝飯分の13兆円と合せて、28兆円ものお金が浮くことになります。これを福祉にまわせば、どれだれ豊かな国となることでしょうか。

食料問題も解決します。例えば、牛は体重を1㎏増やすのに8㎏のトウモロコシが必要です。現在、60億の世界人口ですが、100億となる日もそう遠くはありません。その時、食べる肉はどこにあるでしょうか。

肉食を止めない限り、いくら穀物を増産しても間に合いません。この大問題を救うのが小食です。主食の米は、白米を玄米にすれば2合が1合で済みます。

タンパク質は大豆など植物からとれます。野菜は生で食べれば、ガスや電気の燃料もいりません。生野菜はエネルギー節約の王者なのです。

今必要なのは、般若心経を確り読むことです。最後に、小食は「いのち」を無駄に殺生しないという愛と慈悲の具現であり、これを実行するものに天は健やかに生きる幸せを与えたもうことです。

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